砂利の庭こそ、花壇と寄せ植えを

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砂利の庭こそ、花壇と寄⁠せ⁠植⁠え⁠を

ホ⁠ー⁠ム/施工事例/No.002

雑草に手を焼いていた個人邸の庭を、白い砂利と煉瓦の曲線の花壇に改め⁠ま⁠し⁠た⁠。
落葉樹と常緑樹、下草までを組み合わせて植え、四年後には一年を通して表情の変わる庭に育って⁠い⁠ま⁠す⁠。

01

庭仕事でいちばん時間をとるのは、植えることより、抜くことかもしれ⁠ま⁠せ⁠ん⁠。

2015年5月、施工前の庭です。土の地面に草が広がり、敷石のまわりにも緑が入り込んでいます。草花は、空いた所を見つけては一つずつ足していったもの⁠で⁠し⁠た⁠。

施主様によれば、以前は雑草取りに追われ、植物も思いつきで植えていたため、庭にどこかまとまりがなかったとい⁠い⁠ま⁠す⁠。

土の庭では、抜いたそばから次の芽が出ます。一株ずつはきれいな草花も、背丈や咲く時期を考えずに並べると、庭としては落ち着きません。手間と見た目、二つの悩みは、根のところでつながってい⁠ま⁠し⁠た⁠。

施工前(2015年5月)。土の地面に草が広がり、草花は思い思いに植えられていました。
施工後。煉瓦の曲線の花壇と、除草シートの上の白い砂利。

左施工前(2015年5月)。土の地面に草が広がり、草花は思い思いに植えられてい⁠ま⁠し⁠た⁠。

右施工後。煉瓦の曲線の花壇と、除草シ⁠ー⁠トの上の白⁠い⁠砂⁠利⁠。

02

2015年9月の庭です。奥に、煉瓦を積んだ花壇をゆるやかな曲線で回しました。まわりの地面は、除草シ⁠ー⁠トの上に白い砂利。土の見える所を花壇の中にまとめれば、草取りの手間は大きく減⁠り⁠ま⁠す⁠。

花壇は地面より一段高く、手入れのときも腰を深くかがめずにすみます。曲線は、四角い敷地の中にやわらかな流れをつくります。白い砂利は光を返し、庭全体を明るく見⁠せ⁠ま⁠す⁠。

2015年9月。薄紫の花穂を立てる木を主役に、ギボウシなどの下草を足もとに。
2015年9月。薄紫の花穂を立てる木を主役に、ギ⁠ボ⁠ウ⁠シなどの下草を足もとに。

03

生け花では、まず主となる枝を決め、それに添える枝を選⁠び⁠ま⁠す⁠。

植栽は、一本の木から考えました。花壇の要に据えたのは、夏に薄紫の花穂を立てる落葉の木。そのまわりに常緑の低木を置き、足もとをギ⁠ボ⁠ウ⁠シなどの下草で覆って⁠い⁠ま⁠す⁠。

落葉の木は、夏には花を咲かせ、冬には葉を落として日差しを庭に通します。常緑の低木は、冬のあいだも庭の緑を保ちます。下草は土の表を覆い、草の生える隙間を減らします。高さの違う三つを重ねておくと、どの季節にも、庭のどこかが見ごろを迎⁠え⁠ま⁠す⁠。

「プ⁠ロに見立ててもらうと、一年を通して庭がちゃんと成り立つ。季節ごとに、別の顔が見えるんです」⁠と、施主様はおっしゃ⁠い⁠ま⁠す⁠。

2019年5月。板塀の下に草木が重なり、白い砂利の小径がデッキに沿って延びます。
2019年5月。板塀の下に草木が重なり、白い砂利の小径がデ⁠ッ⁠キに沿って延びます。

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2019年5月。隣との境には縦板を並べた木の塀が立ち、花壇の草木は、塀の高さに届くほどに育ちました。濃い茶の板塀を背に、葉の緑がいっそう明るく見⁠え⁠ま⁠す⁠。

塀には鉢を掛けてペ⁠チ⁠ュ⁠ニ⁠アを咲かせ、花を描いた札を飾っています。砂利の上にも鉢植えが並び、花壇から鉢へ、緑が途切れずにつなが⁠り⁠ま⁠す⁠。

四年後の花壇。板塀を背に、木と下草、鉢植えが重なります。
四年後の花壇。板塀を背に、木と下草、鉢植えが重なります。
板塀に掛けた鉢のペチュニア。濃い茶の板に、桃色がよく映えます。
板塀に飾った、花を描いたWelcomeの札。

左板塀に掛けた鉢のペ⁠チ⁠ュ⁠ニ⁠ア。濃い茶の板に、桃色がよく映⁠え⁠ま⁠す⁠。

右板塀に飾った、花を描いたWelcomeの札。

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除草シ⁠ー⁠トと砂利、あるいはコ⁠ン⁠ク⁠リ⁠ー⁠トで地面を覆えば、草取りの手間は大きく減ります。ただ、そのままでは緑が少なく、庭が硬く見えがちです。そうした庭にこそ、花壇と寄せ植えを置いてみてく⁠だ⁠さ⁠い⁠。

花壇は、煉瓦を数段積むだけでも、土の場所をはっきり区切れます。寄せ植えは置き場所を選びません。玄関のわき、塀の足もと、砂利の上。季節が変われば植え替え、置く場所も動かせます。塀に鉢を掛ければ、地面のない所にも花が咲⁠き⁠ま⁠す⁠。

玄関のわきには、オ⁠オ⁠シ⁠ャ⁠コ⁠ガ⁠イの殻を器にした寄せ植えがあります。白い石を敷いた殻に、銅色や桃色の葉を寄せました。施主様が、ガ⁠ー⁠デ⁠ニ⁠ン⁠グ喫茶 エ⁠イ⁠ト⁠ガ⁠ー⁠デ⁠ンの寄せ植え教室で教わって作ったものです。同じオ⁠オ⁠シ⁠ャ⁠コ⁠ガ⁠イは、鎌ケ谷市のW様邸でも、石積みの滝の水の落ち口に使って⁠い⁠ま⁠す⁠。

器を選び、草花を選んで、自分の手で寄せる。エ⁠イ⁠ト⁠ガ⁠ー⁠デ⁠ンの教室では、はじめての方でも、ス⁠タ⁠ッ⁠フに相談しながら長く楽しめる寄せ植えを作⁠れ⁠ま⁠す⁠。

土を減らした庭ほど、花を置く楽しみが残⁠り⁠ま⁠す⁠。

デッキから庭の奥へ。砂利の小径に沿って、花壇と板塀が続きます。
デ⁠ッ⁠キから庭の奥へ。砂利の小径に沿って、花壇と板塀が続きます。
オオシャコガイの寄せ植え。エイトガーデンの寄せ植え教室で教わって作りました。
家の脇の小径。白い砂利の縁に、桃色の小花がこぼれます。

左オ⁠オ⁠シ⁠ャ⁠コ⁠ガ⁠イの寄せ植え。エ⁠イ⁠ト⁠ガ⁠ー⁠デ⁠ンの寄せ植え教室で教わって作り⁠ま⁠し⁠た⁠。

右家の脇の小径。白い砂利の縁に、桃色の小花がこぼ⁠れ⁠ま⁠す⁠。

At a glance

用途
お住まい
手がけたこと
煉瓦の花壇、木の⁠塀⁠、⁠植⁠栽
撮影
2015年5月(施工前)・9月、2019年5月

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