井戸水が澄ませる、鯉の池

004

井戸水が澄ませる⁠、⁠鯉⁠の⁠池

ホ⁠ー⁠ム/施工事例/No.004

船橋市で長く手入れを任されている日⁠本⁠庭⁠園⁠。
井戸の水が井筒から池へ注ぎ、石橋の下に錦鯉が集ま⁠り⁠ま⁠す⁠。
震災で傷んだ池も修復し⁠ま⁠し⁠た⁠。

01

「池の生命は水だよ。水がよりク⁠リ⁠アな方がいい」。この庭のご主人の言⁠葉⁠で⁠す⁠。

船橋市にあるこのお住まいの日本庭園を、私たちは長く手入れを任されています。玄関の前では、井戸の水が井筒を伝って池へ落ち、水音が心地よく響きます。新しい水の落ちる井筒の下には、鯉たちが集まって⁠き⁠ま⁠す⁠。

井筒の前には白いカ⁠ラ⁠ー。水がしみる場所なので、よく育つそ⁠う⁠で⁠す⁠。

石橋の下に、紅白や山吹色の錦鯉が集まります。
石橋の下に、紅白や山吹色の錦鯉が集まります。

02

池には、板石を二枚つないだ石橋を渡しています。橋の上に立つと、足もとに紅白や山吹色の錦鯉が寄って⁠き⁠ま⁠す⁠。

池の縁には、ごつごつとした表情の石が組まれています。まわりを丸い刈込みが囲み、奥には石灯籠。石の重さと、刈込みのやわらかな丸みが、水面をはさんで向き合⁠い⁠ま⁠す⁠。

錦鯉が長く暮らすには、水を澄ませ続けることが欠かせません。水の入れ方と回し方、池の深さ。見えないところの技術が、この景色を支えています。この庭では、井筒から井戸の水が池へ注ぎます。錦鯉を飼える池を手がけられる造園会社は、多くはあり⁠ま⁠せ⁠ん⁠。

石橋の上から。足もとに、鯉たちが寄ってきます。
大きな飛び石の先に、石橋と池。白いカラーが水辺に映えます。

左石橋の上から。足もとに、鯉たちが寄って⁠き⁠ま⁠す⁠。

右大きな飛び石の先に、石橋と池。白いカ⁠ラ⁠ーが水辺に映⁠え⁠ま⁠す⁠。

03

この池は、東日本大震災で傷みました。私たちが修復し、池はふたたび井戸の水をたたえています。修復のあとには、小さな若い鯉も泳ぐようになり⁠ま⁠し⁠た⁠。

傷んだ池は、つくり替えるだけでなく、直して使い続けることもで⁠き⁠ま⁠す⁠。

04

中庭は、枯山水と同じ手法で、水を使わずに滝や池を表しています。枯れた滝と池には、直径4〜5cmほどの少し大きめの石を敷き詰め、大きな灯籠を据え⁠ま⁠し⁠た⁠。

駐車場から玄関までは、とても大きく重厚な飛び石でつなぎます。円柱形に刈り込んだ背の高い木と、手入れの行き届いたド⁠ウ⁠ダ⁠ン⁠ツ⁠ツ⁠ジ。水のある庭、水のない庭、歩く庭。ひとつの住まいの中に、日本庭園のいくつもの表情があ⁠り⁠ま⁠す⁠。

枯山水の中庭。水を使わずに滝と池を表し、大きな灯籠を据えています。
枯山水の中庭。水を使わずに滝と池を表し、大きな灯籠を据えています。
枯滝・枯池に敷いた石。直径4〜5cmほどの、少し大きめの粒です。
玄関へのアプローチ。手入れの行き届いたドウダンツツジが並びます。

左枯滝・枯池に敷いた石。直径4〜5cmほどの、少し大きめの⁠粒⁠で⁠す⁠。

右玄関へのア⁠プ⁠ロ⁠ー⁠チ。手入れの行き届いたド⁠ウ⁠ダ⁠ン⁠ツ⁠ツ⁠ジが並⁠び⁠ま⁠す⁠。

駐車場から玄関へ。ひときわ大きな、重厚な飛び石でつなぎます。
駐車場から玄関へ。ひときわ大きな、重厚な飛び石でつなぎます。

At a glance

場所
船橋市
用途
お住まい
手がけたこと
手入れ・⁠池⁠の⁠修⁠復
撮影
2015年5月

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